短絡【ショート】
今回は電気事故の一種です。
お客様から「工場の照明が一部点灯しないのでランプ交換ではなく、この際LED照明に交換してほしい」
との連絡を受けました。
複数台の器具が点灯しないことや、設置年数的にも器具の不良とは考えにくく
他に原因があるのではと思いながら現場確認に伺いました。
分電盤を確認すると漏電遮断器はトリップしておらず、分岐回路のブレーカーが1台
トリップしていました。
ブレーカーを半分近く投入とたところで「ジー」という音とともに、ブレーカーから
青い光が見えたため過負荷ではなく回路異常と判断し診断に入りました。
結果は、延長ケーブルの短絡が原因でした。
真ん中の写真がケーブルの短絡部分です。
古いケーブルが劣化して、外装被覆も内部の導体被覆も剥けた事による短絡でした。
お客様には、傷のある延長コード等は使用しないようにお願いをして復旧させました。
右の写真は数日後に機械の電気故障で伺った別のお客様です。
修理した機械とは別の遮断器で、ケーブルを切ったまま何も処理をせず
遮断器からぶら下がっていました。
危ないので遮断器内部から切り離して撤去し、不要なケーブルはきちんと撤去処理するように
お客様にお話しをしました。
2件とも大きな事故には至らなかったケースですが、不具合は速やかに補修や修繕を行い
電気事故が起こらないように努めていただききたいと思います。
2017年10月06日