台湾 建徳工業製 マグネチャックコイル巻替え修理

今回は、台湾 建徳工業製マグネチャックの修理です。

板面が1500mm×700mmと大型の物です。

「電源を入れるとブレーカがトリップする」との事でお預かりして診断することになりました。

診断の結果、3個あるコイルのうち1個がショートして断線していました。

これにより板面の1/3が張り付かない状態でした。

写真では分かりずらいのですが、本体にスパークした跡が確認できます。

断線したコイルの巻替えが必要となり、コイルの調査設計を行うと同時に

製作に必要な型枠の設計をして型枠製作に入ります。

型枠を使いワイヤをコイル形状にして設計どおりに製作し絶縁処理をして仕上げます。

今回、残り2個のコイルも再度、絶縁処理を行いました。

写真は、不良コイル・製作コイル・再絶縁処理コイル2個です。

コイル製作そして絶縁処理が終わると組み付けです。

手順を考えながら慎重に組み付け作業を行いました。

その後3日間テストを行い、問題が無い事を確認して梱包出荷いたしました。

以前、部分修理の記事(2019・4月)を書きましたが今回はコイル巻替えを伴う修理となりました。

マグネチャックは平面研削盤とセットで重要な装置であります。

弊社でも巻線機や治具を製作してお客様の修理要望に応えられるよう努めています。

2020年12月29日

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