ブレーカからの発煙と異臭

今回はブレーカ故障のお話です。

自動ハトメ機を使用中に「機械から煙が出ていて焦げ臭い」と連絡を受け現場に伺いました。

測定器を用いて機械に異常がないか診断しましたが特に不具合は見受けられませんでした。

異臭がしたとの事でしたので、マスクを外してモータや電気品の臭いを嗅ぐと機械本体の手元開閉器

(ブレーカ)から焦げた臭いがします。

試しに電気を印加すると数秒でブレーカから煙が上がりました。

この時点で、ブレーカの不具合で「接点部が溶断しているだろう」と判断し新しい物に交換しました。

いつものように外したブレーカを分解して診たところ、実際は「接点部の可動部分が根元から折れている」

のが原因でした。

写真でアームの破断部が黒く焦げているのが確認できます。

アームが折れても挟まった状態で電気が流れ続け発熱し発煙したと推測します。

今回の不具合は構造体が壊れる珍しいケースと思われますが、ブレーカの設置状態にも問題があるようにも

感じます。

このブレーカは機械のON-OFF即ちモータの運転-停止をブレーカで行っており、頻繁な機械の入-切が構造体の

破損につながった可能性も考えられます。

本来は配線用遮断器であり、日に何度も開閉させる物ではありません。

できることならモータ用の開閉器等を用いて運転-停止を行うのが良いのですが、元々取り付いていた物という事で

今回は同じ物に交換いたしました。

以前「接点部の摩耗」の記事を書きましたが、今回は「構造体の破損」が原因でした。

修理のその後からブレーカの不具合にも色々ある事が解ります。

2022年02月11日

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